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二階の他人

1961(昭和36年)/12/24公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

多岐川恭の同名小説の映画化。野村芳太郎と山田洋次が脚色、山田洋次が第一回の監督をつとめる。撮影は森田俊保が担当している。

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スタッフ

原案:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

若いサラリーマン葉室夫婦は方々から借金して家を建てた。二階を貸して返済しようという計画だが、今いる小泉夫婦は賄付の下宿代を二ヶ月ためているので、気弱な葉室夫婦の間では時々波風が立った。やっとの思いで催促すると目下失業中という返事に、正巳は止むなく勤めている会社の守衛に小泉を推薦した。暫くたち、葉室家には、豊橋に住んでいる兄鉄平と喧嘩して出てきた、母のとみが泊まった。小泉夫妻と親しくなったとみは、二階に遊びに行くので正巳には面白くなかった。折角世話した守衛の勤めを怠けていると聞いた時、彼の忍耐心の限度が来た。立退を迫ると小泉達の態度がガラッと変わった。彼らは下宿荒らしの常習犯だったのだ。下宿代を踏み倒して小泉達が引っ越し、とみが帰った時葉室家には平和が訪れた。次の間借人来島夫婦は評論家だというが、銭湯が嫌いだから風呂場を作ってくれと10万円渡す程で、正巳達とはケタ違いの豪華さだ。風呂場が出来た日、とみが又飛び出してきた。母の身のふり方について家族会議が開かれたが結論は仲々出ず、とみは鉄平に引き取られた。だが家を建てる時借りた20万円の返済を迫られた正巳は、やむなく来島に借りて返済した。その直後、正巳は週刊誌を見て来島が500万円を拐帯して逃亡した犯人と知った。正巳達は煩悶した。警察に訴えるにしても20万円は返さねばならず知らぬ顔をしているのも口止料を貰ったようで気が咎めた。クリスマスの晩正巳達を来島夫婦は招待して幸せそうに踊りまわった。正巳達は複雑な気持ちでみつめた。翌日彼らは自首した…。

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