1962(昭和37年)/11/18公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
野田高梧と小津安二郎が共同で脚本を執筆、小津安二郎が監督した人生ドラマ。撮影は厚田雄春が担当している。
長男の幸一夫婦は共稼ぎながら団地に住んで無事に暮らしていた。家には娘の路子と次男の和夫がいて、今のところ平山にはこれという不平も不満もない。細君と死別して以来、今が一番幸せな時だといえるかもしれない。わけても中学時代から仲のよかった河合や堀江と時折呑む酒の味は文字どおりに天の美禄だった。その席でも24になる路子を嫁にやれと急がされるが、平山としてはまだ手放す気になれなかった。中学時代のヒョータンこと佐久間老先生を迎えてのクラス会の席上、話は老先生の娘伴子のことに移っていったが、昔は可愛かったその人が早く母
毎日映画コンクール撮影賞(厚田雄春):毎日映画コンクール女優助演賞(岸田今日子):毎日映画コンクール男優助演賞(東野英治郎):ブルーリボン賞助演女優賞