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作品紹介

男の影

1964(昭和39年)/10/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

菊村到の原作を熊谷勲と甲斐久尊、それに大槻義一が共同で脚色、大槻義一が監督したアクションもの。撮影は小原治夫が担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

毎朝新聞の敏腕記者本橋は、かつて記者として大先輩であった長谷川から“勝山建設社長自殺の真相”と題する売り込み原稿を受け取った。早速ハマに飛んで調べ始めた本橋は、黒滝組に単身乗り込むと、社長の黒滝に原稿をつきつけ、ホテルでの再会を約して別れた。しかし、約束の夜、ホテルの一室で本橋が見たのは、黒滝の死体であった。犯人の目撃者は、男の影を見たホテルのボーイ吉原のみだ。容疑者は、黒滝組の跡目相続に絡んで、小花と腰村、それに長谷川の息子で、黒滝の運転手の義夫と目されていた。長谷川の家に足を運ぶうち、本橋は、長谷川が執幼に黒滝を追う理由を聞いて愕然とした。かつて長谷川が一線記者であった頃、黒滝組の悪事をあばこうとした彼は黒滝によって、妻を奪われ、妻は自殺へと追いやられてしまったのだ。アル中にひとしい長谷川の生活は、その日から始まっていた。義夫が家を出たのも、この暗い家庭が因であった。だが義夫の姉の須江子のけなげな心が、この家を崩壊から守っていた。本橋はいつか須江子に好意をもっていた。事件は吉原が溺死体となってあがったことで、更に進展した。生前吉原は“青”と名のる殺し屋から脅迫されていたのだ。やがて第三の殺人が起きた。小花とボスの席を争う腰村が射殺されたのだ。義夫が腰村殺しの犯人だと自首したが、ベテラン大木戸刑事は、即座に身代りだと見破った。犯人の追求は困難をきわめた。そのうえ本橋にとっては、長谷川さえ疑わしい存在となったのだ・・・。

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