1968(昭和43年)/3/16公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
田波靖男がシナリオを執筆し、梅津明治郎が監督した青春もの。撮影は加藤正幸が担当している。
女子大生のカツミ、薫、逸子、奈美子、幸技の5人は同じ清和寮の寮生である。ある夜、仲の良い奈美子、逸子、薫の3人が室長のカツミと、舎監の相川女史の目を盗んで寄宿舎を抜け出てゴーゴー喫茶店に飛び込んだ。若い娘らしく、理想の男性を見つけようというのだ。3人は喫茶店で3人の男性に会った。奈美子は岡本と、逸子は井上と、そして薫は森と知りあい、仲良く踊った。一方風の音に目を覚ましたカツミは3人が抜け出たことを知り、相川に見つかっては大変と夜の街に奈美子たちを探しに出かけた。途中、カツミは萩原という青年と知り合い、彼に案内されてゴーゴー喫茶店に行ったが、三人はすでに寄宿舎へ戻ったあとだった。だが深夜の街を歩くカツミと萩原の二人は、すっかり親しくなっていた。次の日曜日、奈美子たちはそれぞれ、デートの約束で外出していったが、カツミは先日、相川に見つかって外出禁止を言い渡されてしょげていた。奈美子は岡本を訪ねてテレビ局に行ったが、そこで黒沢明とロス・プリモスに自分の踊りをほめられて有頂天になった。一方、薫は週刊誌記者の森が守衛殺しと宝石泥棒の犯人として萩原を追っていると聞かされて驚いた。早速薫はカツミに報告したが、ちょうどその時、萩原が大怪我をして転がり込んできた。カツミは守衛が殺された時刻には萩原と二人で夜の街を歩いていたことを思い出し、萩原の潔白を主張した。その頃、宝石強盗の真犯人野坂一味は、萩原のアリバイを証言しようとしたカツミの誘拐を計画していた・・・。