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黒の奔流

1972(昭和47年)/9/9公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

殺人容疑で法廷に立たされた薄幸の女と彼女を無罪とするのに成功した弁護士との愛憎を描いたストーリー。原作は松本清張の小説『種族同盟』の映画化。脚本は国弘威雄、監督は脚本も執筆している渡辺裕介、撮影を小杉正雄が担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

ある殺人事件の裁判が始まった。事件とは多摩川渓谷の旅館の女中、貝塚藤江がなじみの客を崖から突き落した、というのである。藤江はあくまでも無罪を主張したが、状況的には彼女の有罪を裏付けるものばかりだった。この弁護を担当したのが矢野武である。矢野はこの勝ち目の薄い事件を無罪に出来たら一躍有名になり、前から狙っている弁護士会々長・若宮正道の娘朋子をものにできるかもしれない、という目算があったのである。弁護は難行したが、藤江に有利な新しい証人が現われ、矢野は見事、無罪判決を勝ち取る。そして矢野の思惑通り、マスコミに騒がれるとともに、若宮と朋子の祝福を受け、若宮は朋子の結婚相手に矢野を選ぶのだった。一方、藤江を自分の事務所で勤めさせていた矢野は、ある晩、藤江を抱いた。藤江は今では矢野への感謝の気持ちが思慕へと変わっていたのである。やがて藤江は矢野が朋子と結婚するということを知った。藤江が朋子のことを矢野に問いただすと、矢野は冷たく「僕が君と結婚すると思っていたわけではないだろうね」と言い放ち、去ろうとした。そこで藤江は、あの事件の真犯人は彼女であること、もし矢野が別れるなら裁判所へ行って全てを白状すると逆に矢野を脅迫する。矢野は憔悴の夜を送った。藤江はやりかねない。それは矢野の滅亡を意味する。やがて矢野は藤江に対して殺意をいだく・・・。

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