1973(昭和48年)/9/15公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
気の荒い田舎町に転任して来た美人先生の悪童相手の活躍を描いたストーリー。脚本は鎌田敏夫、監督は広瀬襄、撮影を竹村博がそれぞれ担当している。
三村靖子は美人の高校教師で、西伊豆の港町に転任することになった。それまでの高校は、潔癖で勝ち気な靖子には耐えられなく、自ら都会を離れた田舎町を希望したのだ。しかし、靖子のそんな甘い気持ちは、すぐに打ち破られた。任地へ向かう船の中で、チンピラ風の高校生たちが彼女を海の中へ放り込んだのである。それは彼ら流の歓迎のご挨拶だった。そんな彼女を助けたのは、町で父親・源治の経営する芝居小屋でストリップの興行をうつためにやって来た田所祐吉だった。初めての授業の日も、靖子は悪童生徒たちに、さんざん嫌がらせを受けた。しかし、気の強い靖子は、チンピラ同様の生活をしている彼らを立ち直らせるべく、ラグビー部をつくる決心をした。靖子の呼びかけに意外にも、彼らのボスである弘などが集結した。ビシビシとしごく靖子。毎日のしごきに最初は反発した彼らも、次第に靖子の真剣さに好意を感じ始めた。ある日、弘たちは練習に姿を見せなかった。それまでの自分に恥かしさを感じたのだ。そんな彼らを叱咤したのは、かつて彼らの兄貴分だった祐吉だった。祐吉は秘かに靖子に魅かれていく。翌日から祐吉がラグビーの練習に参加しだしたのを見た町の人たちは、靖子と祐吉が恋仲だと噂をたて始め、先生たちも非難した。そんなある晩、源治の芝居小屋が火事になった。