1968(昭和43年)/7/12公開 87分 モノクロ シネマスコープ 映倫番号:15330
配給:東映 製作:東映
女の顔がみるみるうちに口が耳まで裂け死体をむさぼり喰う、竹の子のように生える鮮血をふきあげる生首、近ずく人間を呑みこむ恐怖の沼、障子に夜毎うかびあがる化け猫や亡霊の姿、等々血も怖る戦慄の怪談映画。
元和元年夏、肥前国・佐賀城では、家臣・鍋島直茂が城主・滝造寺高房に謀叛を企てた。高房は生きながらにして壁に塗り込められるという無惨な死を遂げ、逃れた高房の妻・清姫は、日頃可愛がっていた猫とともに沼に入水自殺を計る。だが、姫の遺体は遂に浮かび上がらず、人々はこの沼を“よらずの沼”と呼び、祟りを恐れて近づく者も絶えた。それから十年、天下泰平を謳歌する徳川幕府のもと、佐賀城主・直茂は相も変わらず無法な振舞いを続けていたが、そんな折、“よらずの沼”で殺人事件が勃発。これをきっかけに、直茂の周辺で次々と奇怪な出来事が巻き起こる…。