1969(昭和44年)/6/27公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:15926 R18
配給:東映 製作:東映
江戸末期から昭和まで、やくざ、与太者或いはチンピラと称される階層の中に生きた人間の様々な刑罰、私刑(リンチ)。その異常ともいうべき残酷無比な刑罰21種を真っ向から描いた衝撃大作。
(第一部-江戸末期のやくざの世界)
黒磯一家の常は親分の剛造の女、おれんを激情にかられて抱いてしまう。一方、同じ黒磯一家の昇平は、代貸の友造の留守時に賭博場の盆に手をつけ、罪逃れに常とおれんの情事を剛造に明かす。「間男」「盗み」には最も重い刑罰が与えられるのが世の掟。剛造は常と昇平の耳をそぎ、目玉を抜くなど見るも無残な私刑(リンチ)を加えていく。あまりの仕打ちにみかねた友造は、二人をかばい、剛造を倒した後自ら命を絶った。
(第二部‐明治・大正時代のやくざの世界)
浅草に縄張りをもつ秋葉一家組員の尾形は、桜井一家の親分を叩き切り2年間服役する。その間、尾形の恋人さよは桜井一家の岩切に犯される寸前で雨宮に救われていた。今や浅草一帯を取り仕切るまで力をつけた岩切は、尾形が出所すると尾形の利き腕をつぶし、尾形と雨宮を決闘させる。雨宮は尾形に勝ちを譲り、雨宮とさよとの事情を知った尾形は岩切に斬り込んでいくのだった。
(第三部-戦後やくざの世界)
橋場組の1億円の金塊が盗まれた。橋場組組員の島津は組長の橋場を殺し、情婦のはるみを奪い、金塊を盗んだ大村組の別荘に乗り込んだ。大村ははるみを売収し、島津の車にダイナマイトをしかけるが、間一髪、島津は広瀬に助けられた。島津は大村から金塊のありかを聞きだすと、大村組を皆殺しにした。だが、そこに現れたのは広瀬で島津を拳銃で撃ち殺した。広瀬は大村組の殺し屋だったのだ。