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監獄人別帳

Prison Tales

1970(昭和45年)/4/10公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16269 
配給:東映 製作:東映

殺し屋人別帳に続いて贈る、雄大なアクションドラマ「人別帳」シリーズ第2弾。手錠につながれた二組の男と一組の男女が北海道の純白な荒野を赤い血で染め復讐の大追跡戦を展開する。

監獄人別帳
(C)東映

ストーリー

網走監獄へあと一日の道程を残す大雪原の上に、手錠と腰縄でつながれた男囚たちが歩を進めていた。その中には、傷害前科三犯の橘真一、殺人未遂の吉岡、バスチーユ牢獄から送られて来た鉄、婦女暴行強姦殺人未遂の浅吉、無期懲役の老人阿久田等の顔がいた。吉岡の父は、燕がえしの吉蔵と謳われた箱師だった。吉蔵は警察署長の要職にある岩倉に仕事を依頼され、そのあと殺された。吉岡と母のお銀、弟の秀と妹の珠枝の一家四人は復讐を誓い岩倉の妾宅を襲ったが失敗、吉岡は捕えられた。囚人たちは吹雪のため、途中の部落に一夜の宿をとった。そこには、脱走の手筈をととのえ吉岡を待っていたお銀がいた。だが吉岡の手には、真一の手が手錠でつながれていた。脱走するには、真一の腕を切断しなければならない。吉岡は無心に眠る真一を見て、計画を中止してしまった。監獄生活の途中、新しい女囚監獄が完成するまでの間、女囚たちが同居することになった。身体検査での裸を、押し合いながら壁の仕切りごしに見た男囚たちは、壁を壊してなだれこみ大騒動に。吉岡はそこで、捕えられた珠枝と再会した。北海道庁の警視総監として赴任して来た岩倉は、監獄長の緒方を抱きこみ吉岡を死に追いやるよう命じていた。秀が送られて来てから数日後、お銀の使いとして脱獄のための眠り薬を持ったうめが監獄にもぐりこんで来た。吉岡は、秀と珠枝に事を告げたが、浅吉、真一、鉄にも知られ、仲間に加わった。監獄の外に逃れ出た彼等を待っていたのは、緒方が指揮する典獄たちであった。緒方は、典獄たちに一斉射撃を命じた。阿久田はその典獄たちに背後から襲いかかって、サーベルで斬り捨てていった。左足を撃ち抜かれた鉄は、手錠でつながれた秀を救うべく自ら腕を斬り落した。一夜あけて次の朝。典獄たちが次々と現れ攻撃をしかけた。珠枝の危機を身をもって守った浅吉は、銃弾の雨をあびて死んだ。復讐の舞台は、岩倉警視総監激励会々場が選ばれた。先頭をきったお銀は射殺され、日本刀で迫った二番手の秀も重傷を負って倒れた。心臓に弾丸をうけた鉄は、ニヤリと笑いながら死んでいった。岩倉と緒方は、馬車にとび乗って逃れた。吉岡と真一は、これを馬で追った。雪の大雪原に、大追跡戦が展開された。真一の拳銃は馭者台の緒方を捉え吉岡の白刃は白銀の中にひらめき岩倉の顔面を真っニつに斬り裂いた。

監獄人別帳
(C)東映

シリーズ

「人別帳」シリーズ(2)

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