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日本女侠伝 鉄火芸者

Flint Geisha

1970(昭和45年)/8/1公開 100分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16377 
配給:東映 製作:東映

藤純子の女侠伝シリーズ第3作。大正中頃の深川を舞台に、米の買占めを図る悪徳商人と、これと手を組む強欲な博徒に対し、藤純子の鉄火芸者と菅原文太の小揚げの組頭が命を的に立ち向かっていく。

日本女侠伝 鉄火芸者
(C)東映

ストーリー

深川辰巳の芸者小しずは、男嫌いで勝気な女として通っていた。両親と別れてひとり深川にやって来た十年ほど昔のこと、酔客にからまれてよく泣いていた彼女を、そっとなぐさめ元気づけてくれた若い板前の面影が彼女には忘れられなかったからである。小しずは米問屋の主人・浅井喜一郎から世話をうける身であったが、それは、彼女の芸とキップに惚れこんだ浅井が金銭的に面倒をみるだけの色気抜きのものであった。世情は米不足による米の値上りが甚だしく、この機に乗じて利益をあげようと買い占めを図る安川商会のため騒然としていた。小しずは、次の羽織会で安川商会社長・安川重平の世話をうけている仇吉にかわって仮名を踊るよう指命され、いったんは断ったものの、仇吉のむきだしの敵意をうけて立派に踊ってみせようと決意する。浅井は庶民の苦しみを救うため、安川とその手先の博徒関東義心会・竹上の脅迫をしりぞけて米の安売りを実行しながら、安い朝鮮米の輸入を計画していた。浅井の抱きこみに失敗した安川は、荷役組合に圧力をかけ浅井の仕事から手をひかせるが、組頭の勇吉だけは、浅井のために働き続ける。この勇吉こそ小しずの心の恋人であり続けた男であった。やがて安川の陰謀により、浅井が朝鮮で買いつけた米が輸入禁止となるが、苦境に追いこまれた浅井を救うため政界の長老・牧浦伯爵を訪ねた小しずの純真が功を奏し、一転、輸入が許可されることになる。思わぬ事態の急変をうけた安川は、輸入米が荷上げされた倉庫に放火を命じ、その騒動の中、浅井が刺されて死んでしまう。勇吉は浅井の仇を討つため、ひとり安川の家に殴りこみをかけるのだが…。

日本女侠伝 鉄火芸者
(C)東映

シリーズ

「女侠伝」シリーズ(5)

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