1971(昭和46年)/2/25公開 89分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16654
配給:東映 製作:東映
若山の仕込み杖か!?文太の鞭か!?宿命のライバルが血を流し合う勝負の一瞬。
若山富三郎の好評シリーズ第5弾として製作されたヒット作。この世の“悪”と地獄の“悪”がモロにぶつかり合って繰り広げられる凄惨な殺陣にエロ坊主・真海の色模様が加わった豪快無類の痛快アクション篇。監督・斉藤武市は日活アクション全盛期に「渡り鳥シリーズ」を撮って小林旭をスターにした才人。
明治9年、東京に戻った真海は、一夜を吉原で遊んだ。そしてそこで、女郎の千代鶴とその情夫でチンピラの秀次を千代鶴に横恋慕する武総組代貸・黒川から救う。それが縁で真海は、秀次のヤサの元越前丸岡藩主の屋敷に転がり込むことになった。そこは、当主の有馬義春をはじめ貧乏人たちが住みついてはきだめ屋敷と呼ばれ、秀次のような得体の知れない遊び人も多数紛れ込んでいた。女胴師のお銀もその中の一人である。真海は、さしの勝負でお銀に勝ち金と体を手に入れ楽しんだが、一夜明けるとお銀に有金を残らず持ち逃げされていた。その頃、両国界隈を縄張りとする武総組は、力づくではきだめ屋敷を乗っ取ろうとするが、真海の出現によってコテンパンに撃退される。だが、武総組は卑劣な手段で屋敷の連中を次々と襲った。そんな時、宿敵・了達が現れ、真海に決闘を迫ってきたのだった。
「極悪坊主」シリーズ(5)