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傷だらけの人生

A Scarred Life

1971(昭和46年)/7/3公開 96分 カラー シネマスコープ 映倫番号:16803 
配給:東映 製作:東映

義理と人情に翻弄されるやくざの悲しみを、鶴田浩二のヒット曲を背景に歌い描きあげる。博徒一家の跡目をめぐって凄まじい争いに巻き込まれた主人公が、対立する博徒一家の迫害から遂には実の父親にドスを向けるという物語。

傷だらけの人生
(C)東映

ストーリー

大正末期、大阪天満にある大聖寺一家では、二代目中部伊之助の初七日に一家三代目を決めるべく、一家内、親戚関係者等が一同に集っていた。その中には、扇山一家大島組親分大島清治、それに大聖寺一家三橋組親分三橋鉄男の姿もあった。阿部野の扇山一家と天満の大聖寺一家、そして生駒の堂本一家は、まわり兄弟の間柄にあったが、後目をめぐって大聖寺一家が二つに割れ、扇山、堂本一家にもその余波が波及した。大聖寺一家の三代目は、遺言により代貸の半田謙三と一家内で決定したが、分家を仕切る三橋だけがこれに反対していた。と云うのも、芸者あがりの二代目の女房・おしまを半田が狙っていたため、一家が物笑いにならないようとの三橋の心づかいからだった。そして、遂に現場をとらえた三橋は半田を傷つけてしまう。数日後、三橋は後のことを妹あいの亭主である清治に頼み自首するのだった。一方、半田はこの不始末により破門になるが、秘かに大聖寺の縄張りを狙っている堂本の世話をうけることになる。あらためて大聖寺一家の三代目となった三橋が保釈されるまでの間、一家の縄張りは清治か預かることになった。清治は、いずれ扇山の後目を継ぐ男だったのだ。

傷だらけの人生
(C)東映
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