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新網走番外地 吹雪の大脱走

New Prison Walls of Abashiri:Snowbound Deserter

1971(昭和46年)/12/29公開 106分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17005 
配給:東映 製作:東映

俳優・高倉健の多面性を引き出した「網走シリーズ」第17作。白雪に覆われた網走刑務所とその周辺の原野に繰り広げられる男の大スケールの闘いのドラマは見る者を圧倒する。主演の高倉健を囲む、豪華キャストも見どころの一つ。監督は降旗康男。

新網走番外地 吹雪の大脱走
(C)東映

ストーリー

博徒・末広勝治は3年半の刑期を終え網走を仮出所して東京に帰るが、一家の縄張りを荒していた組長等に重傷を負わせたため、楽しみにしていた母との再会もあきらめて再び網走に戻ることになった。網走刑務所の囚人たちは、末広の居たニ舎の辰巳達のグループ、一舎の監獄ボス熊沢達のグループ、それに新入りの工藤等のひねくれグループの三派に分れていた。新任の所長と教育課長・俵星は、乱れた所内を立て直そうと努力していた。肩身の狭い思いをしていたニ舎の連中は、腕っ伏しの強い末広の帰りを心から喜んだ。だが末広担当の保護司で町医者の大内は、末広の母の死を告げ叱った。一本気で馬鹿正直な末広に、大内は暖かい愛情をそそいでいた。大内の娘で女医の理江も父の感化を受け、刑務所の末広をよく尋ねた。特攻帰りの工藤は、鬼の玄藩と呼ばれるようになった俵星とことごとに対立するが、末広もこの二人とよく衝突した。ところが、俵星は末広と工藤を一本筋の通った骨のある男と見ていた。というのも、熊沢たちは看守部長や古参の看守・高野等と組んで刑務所の物資の横流しなどをして、我がもの顔にのさばっていたからである。末広や工藤たちが、真冬の森林伐採で死者を出すほどの苦斗をしている時も、熊沢等は暖かい刑務所内で楽な日々を送っていた。その上彼等は、末広たちが伐採した材木の横流しを計画、暴動を起してその隙に事を実行に移そうとしていたのである…。

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(C)東映
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