1973(昭和48年)/2/3公開 82分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17448 R18
配給:東映 製作:東映
暗黒の過去を引きずって今日を流れる非情の男。劇画でお馴染みの明日死能の生々流転の有様を、剣の無情愛欲非道を絡ませて描くポルノ時代劇。
関八州の御用提灯に追われ、“人斬り死能”として恐れられている非情の男・明日死能は、今日も十手に追われ、橋の上から川へと飛び込んだ。そして、運良く吉原遊郭の忘八者・白首の袈裟蔵とその一党に助けられることになる。遊女の肌で温められ、蘇生した死能は、「地獄から生き返ったついでに、女の地獄に住んでみるのも一興ではないか?」と白首から仲間入りを進められる。そして、〝忘八試し〟の試練を受けることになる。人間の徳を忘れ、外道ぶりに徹することができてこそ、忘八者の資格が与えられる。そんな中、武家の娘を犯さねばならぬ段になり、つい憐れみをかけたことで失墜することに。だが、廓の裏門で御用提灯に囲まれ、その真っ只中へ突進した死能の心意気を、吉原総名主・大門四郎兵衛が気に入り、逆に客分に取り上げられることとなるが…。
「忘八武士道」シリーズ(2)