1973(昭和48年)/2/17公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17506
配給:東映 製作:東映
黒のダボシャツ神戸下駄、おなじみ痛快“まむしの兄弟”シリーズ第5作。
ムショを出る度に勲章の数が増え、菅原文太、川地民夫の二人合わせて19犯の肩書きが自慢のコンビ。ユスリあり、セックスあり、笑いありのサービス満点の喜劇アクション。
出演は菅原、川地の名コンビに加え、渡瀬恒彦、三益愛子、浜木綿子など豪華多彩な演技陣。演出は本シリーズを初めて手がけた山下耕作監督。
刑務所を釈放されたばかりのゴロ政は、弟分の不死身の勝次と神戸へ繰りこんだ。そして早くもバー“ユキコ”のママ倉石優子にひと目惚れ。ホステスたちから優子の身の上を聞き、ユキコという四つの娘があって、名古屋で水上生活を送るおばあちゃんが預かったまま返してくれず弁護士まで立てていることを知るや惚れた弱みでカッとなり、勝次を連れて名古屋に向かう。ところが“ユキコ”で聞いた肝心の船の名前を忘れ、港付近の盛り場をウロウロするうちにキャッチガールに連れ込まれた暴力バー“フェニックス”で大暴れ、駆けつけたマスターの真吉や愚連隊どもをコテンパンにのしてしまう。よせばいいのに調子にのった二人は金髪トルコへと繰り出すが、金髪とは真っ赤なウソ、神戸新開地で馴染みのホステス、花江と洋子であったからまたひと騒動。あげくの果ては、土地のやくざらと乱闘の末、のされて新川堀に捨てられてしまう。
「まむしの兄弟」シリーズ(8)