1974(昭和49年)/3/1公開 93分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17923
配給:東映 製作:東映
まむしの政太郎、通称“ゴロ政”。ゴロ政と神戸の焼跡で出合って以来ずっと一緒の不死身の勝。ムショとシャバを行ったり来たりのズッコケ兄弟仁義を繰り返し、笑いと人情、そしてペーソス豊かなアクションが好評の「まむし兄弟」シリーズ第7弾。主演は菅原文太、川地民夫の絶妙コンビ。監督は映像の魔術師と呼ばれた工藤栄一。
出所したゴロ政は、舎弟分の勝の出迎えが遅れたために刑務所前でやくざの喧嘩に出合わし、よせばいいのに仲裁しようと持前の腕力を振う。ところがこの喧嘩がなんと映画のロケーション、とんだ本気の芝居を演じて逮捕されて出所が一日延びてしまった。久々に舞い戻った神戸新開地は、新興やくざの加賀組が勢力を誇り、政も勝も見向きもされない。面白くない二人は組長・加賀の経営する高級クラブで大暴れするが、多勢に無勢、しかも飛び道具を見舞われて捕われの身となる。出所後、街で知り合った不思議な不良少女ジュンに助けられ、彼女を仲間に加えたまむしの兄弟が当面のしのぎの作戦を立てている所へ、加賀組の本家神竜会幹部の塚本が現れた。三人は前日の乱闘の件かと身構えるが、弁護士を伴った塚本は、或る資産家からの依頼で勝を捜しに来たのだという。
「まむしの兄弟」シリーズ(8)