1977(昭和52年)/5/14公開 91分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18983
配給:東映 製作:東映
原作は「少年マガジン」に連載された同名人気劇画。これまでの「けんか空手・極真拳」 「けんか空手・極真無頼拳」に次いで大山倍達の波乱に富んだ半生を描くシリーズ第3弾。空手歴の長い千葉真一は、極真館3段に挑戦して見事に獲得。映画最大のヤマ場であるプロレスとの格斗シーンに、IWA世界選手権試合で来日した「USタッグマッチチャンピオン」リップ・タイラーとエディ・サリバンの2名の人気レスラーが特別出演、とくに″引き裂き屋″の異名をもつタイラー対ソニー・チバの世紀の対決は、これまでにない迫力を見せている。
時代は昭和30年代、猛牛を一撃で殺し、熊にまで挑戦した大山倍達の凄まじい破壊力を恐れた日本の空手界は、彼を“ケンカ空手”“売名家”と決めつけ、破門した。そんな大山に目をつけたプロモーターが大山に、沖縄にわたってプロレスの試合を行うよう勧める。
借金に苦しめられていた大山はやむなく承諾、同行者に、これまた金に困っていた講道館の鬼・藤田修造六段がいた。プロモーターは二人をグレート・山下と名乗るプロレスラーに紹介した。山下は沖縄のGI相手に“悪役”の異名を持つショーマンだった。
巨漢レスラー相手に善戦した二人だったが、反則がとびだすや、藤田が血を吹いて倒れた。怒った大山は相手の一人の目を突いた。大山の活躍とはうらはらに、興行者や外人観客は怒り、試合はめちゃめちゃになった。山下らは金儲けのために対日感情を利用した八百長試合を組んでいたのだった。
契約違反に問われた二人は興行を続けるハメに陥り、その都度、横暴な外人プロレスラー相手に怒りをぶちまけ続け、その結果、沖縄の興行を牛耳っている暗黒組織のボスから命を狙われるようになる…。