1977(昭和52年)/3/19公開 62分 カラー シネマスコープ 映倫番号:18792
配給:東映 製作:東映アニメーション
世界名作童話シリーズの頂点を極めた傑作。数あるヨーロッパの伝説の中でも最もドラマチックな一編を完成された技術によって映像化。誰かを想うとはどういうことか?少しも見返りを求めない思いやりは存在するのか?大切な人を救うために自ら茨の道を歩んでゆくエリザの姿を通して、真実の愛とは何か観る者の魂に問いかけてくる。
1977年春「東映まんがまつり」公開作品
ヒルデブランド王の後妻に入った魔女の妃グレタは、王と先代の妃の子供たちが深い愛情で結ばれていることを快く思わず、嫉妬のあまり恐ろしい計画を実行し、王子たちを次々と白鳥に変えてしまいました。悲しみにくれる末娘のエリザは、見失った兄たちを探し歩き、ようやく湖のそばで暮らしている兄たちと再会します。兄たちは夜の間だけ人間の姿に戻れるのでした。しかし、幸せな生活は長くは続きませんでした。白鳥になってしまった兄たちは、暖かくなれば遠く離れた土地へと渡って行かねばならないのです。呪いを解く方法はたった一つ。それは6年もの間、いっさい声を出さず、誰とも喋らず、ひとりぼっちでイラクサの肌着を編み続けてゆかねばならないという過酷なものでした…。
「世界名作童話」シリーズ(7)