1977(昭和52年)/10/1公開 94分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19176
配給:東映 製作:東映
ひとりは落ちぶれたボクサー、もうひとりはボクサー志願の若者。現代の管理社会から疎外された二人の男が栄光の座を求めて、戦う日々を描いた異色作。寺山修司が商業映画で初のメガホンをとった。
若かりし頃の東洋チャンピオンの夢をいまだに追い続け、ボクシングへの執着を捨てきれない中年ボクサー・隼は、弟の死の原因を作ったボクサー志望の青年・天馬と出遭う。天馬は先天的に足が不自由なため、ジムからも追われていたが、ボクシングの夢を諦めきれずに隼の指導を仰ぐ。その熱意に絆されて自分の夢を天馬に重ねた隼は、一緒に過酷なトレーニングの日々を送る。東日本新人王戦を順調に勝ち上がっていく天馬。だが隼は、不自由な足でのボクシングスタイルに体を気遣い、ボクシングを止めさせようするのだった。遂に新人王決勝戦のリングの上に立つ天馬。果たして、天馬に勝利の女神は微笑むのか…。