1979(昭和54年)/5/26公開 128分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19702
配給:東映 製作:東映
日本映画史上に不滅の足跡を残した衝撃の実録シリーズ最終篇。舞台は大阪と北九州。巨大暴力組織の激烈な内部抗争に伴い、新旧交代の波が組織末端にまで波及する。数々の名作でファンを魅了した工藤栄一が若者の生き様、死に様を“壮烈の美学”で描き出す。
大阪に本家を置く石黒組は全国に配下600団体を抱える大組織で、その代紋を見ただけで他の組のヤクザが震え上がる程の威勢を誇っていた。だが、石黒組若頭・山崎が交通事故死したことから、親と子が、友人同士が血で血を洗う大抗争が勃発する。石黒組若頭の地位は、次期組長のポストを約束されているだけに、若頭補佐・浅倉組々長と花村組々長の二人は空席を狙って目を光らせていた。その浅倉組と北九州・竜野組は親子の盃を交わした間柄だったが、北九州には血縁で結ばれたもう一つの組があった。大場三兄弟という凶暴な兄弟を中心とする藤岡組で、竜野組のように大組織の傘下には入っていなかった。ある日、竜野組若衆・水沼啓一がカラオケで歌ったプロ顔負けの歌がもとで、居合わせた大場三兄弟と喧嘩になってしまう。数日後、竜野組若衆たちが三兄弟を襲ったことから、大抗争の火が手を付けられない勢いで広がり始めた。
「仁義なき戦い」シリーズ(9)