1978(昭和53年)/6/3公開 102分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19321
配給:東映 製作:東映
昭和20年6月、太平洋戦争の終焉を告げる沖縄戦争終結の舞台裏でもう一つの戦いが始まろうとしていた。戦後相次いで起こった暴力団の抗争がそれである。
松方弘樹、千葉真一をはじめとする異色若手オールスター群が熱気と迫力で描くバイオレンス・アクション巨編。
本土復帰を控えた沖縄では、ヤマト暴力団の進出に備えて「沖縄総連琉栄会」が組織されるが、互いに利害関係のある会長の宮国と理事長の伊波の関係から、結成当初にもかかわらず既に分裂の兆しをはらんでいた。そして、本土の大組織からの招待状を巡り、琉栄会内部で宮国派と伊波派に分かれての戦闘状態が勃発した。決着を付けようと琉栄会本部に乗り込んだ伊波は、この事件を重視する警察に逮捕され、大阪へと護送される。警察はこれによって両派の抗争を阻止しようとしたのだった。
沖縄海洋博の開催を前に、本土の桜木組が琉栄会二代目となった宮国派の金城に近づくが、本土ヤクザの侵略を嫌う金城に断られる。桜木組は、伊波の弟・朝勇に接近。子分の困窮を見かねた朝勇は、兄の添書もあったことから桜木組と手を結ぶが、桜木組は両派に手打ちを強要し手中に収める。しかし、宮国、伊波両派の抗争が止むことはなかった…。