1979(昭和54年)/4/28公開 112分 カラー スタンダード 映倫番号:19665
配給:東映 製作:現代プロダクション
田村一二の原作を映画化。村人のひたむきな心のふれあいを通し、現代文明におかされない人間性が求める「夢」の大切さを問いかける。
配給受託作品
茗荷村。そこはある山間の地に息づく夢あるユートピア。ごく普通の老若男女と心身障害者たちが温かく交わって自分に適した仕事につき、明るく幸せな生活共同体を作っている。
ある日、精薄児教育一筋に生きてきた田村先生がこの村を訪れる。先生は、村長さんとともに馬車に乗って村を回ることにしたが、馭者の音やんは知恵遅れでも、とても元気で明るい。重度の精薄児たちとともに一生懸命の焼き物屋の江木さん。竹籠あみの安さん、木地屋の御木本さん。手づくり現場を一巡した先生は思いがけず懐かしい顔を村人たちの中に見つける。その人は、昔、同じ学園で精薄の子に織物を教えていた檜山先生だった。