1982(昭和57年)/8/7公開 180分 カラー ビスタ 映倫番号:110527
配給:東映 製作:東映
大号令の下、軍旗は太平洋戦線にはばたく!
昭和16年から20年にかけての南方戦線を中心に、過酷な運命を辿った青春群像を描きながら、日本人にとって戦争とは何だったかを問う感動の大作。監督・舛田利雄、脚本・笠原和夫の「二百三高地」名コンビが中心となり映画史に新たな1ページを刻んだ作品。
昭和16年夏。時同じくして三つの青春があった。小田島は陸軍少尉の任命式。クリスチャンの学生・江上は恋人・京子の目の前で刑事に連行され、下町の理髪店では、小林の出征式と美代との結婚式をかねた祝典が行われていた。12月8日、真珠湾攻撃が決行されると、日本軍は急速にその勢力を拡大していった。小林はマレーの小田島の部隊に配属。そしてシンガポール陥落後、負傷により一時帰国する。一方で保釈された江上は軍隊に入る決心をした。小林も傷が回復すると再び戦場へ向かう。
昭和19年春、サイパンへ転戦していた小田島は料亭の内儀・靖子と深く愛し合うようになっていた。そこへ小林が配属されてきた。こうした愛や再会の喜びも束の間、6月には空襲と艦砲射撃でサイパンは生き地獄と化す。一方、江上はフィリピンでマリアと出会い激しい恋に落ちるが、そのマリアも日本軍の手で殺されてしまう…。