1983(昭和58年)/9/9公開 144分 カラー ビスタ 映倫番号:111063
配給:東映 製作:東映
大ヒット作「鬼龍院花子の生涯」に続き、宮尾登美子の原作を鬼才・五社英雄監督が映画化。大正から昭和にかけて西日本一の隆盛を誇った土佐・高知の妓楼「陽暉楼」を舞台に熱く激しく繰り広げられる炎の人間ドラマ。
昭和7年春。高知。西日本一の評判をとる遊興・社交の場である陽暉楼は、当時200名以上の芸妓を抱える一大不夜城であった。陽暉楼の芸妓・桃若は当代一の売れっ娘であったが、その生い立ちは暗く哀しいものであった。今では“女衒の大勝”と呼ばれる父・太田勝造と豊竹呂鶴が駆け落ちの末に生まれた桃若は、母を追っ手に殺され、12才の年に父・勝造に連れられて陽暉楼の門をくぐったのである。陽暉楼の女将・お袖は、その昔桃若の母・呂鶴と勝造を取り合った勝気な女だった。だが、あえて呂鶴の娘・桃若を預かり、高知で一番の芸妓へ育て上げ、自分の跡を継がせるつもりだったが…。
第7回日本アカデミー賞(最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞・最優秀助演女優賞・最優秀音楽賞・最優秀撮影賞・最優秀照明賞・最優秀美術賞)