1986(昭和61年)/11/15公開 120分 カラー ビスタ 映倫番号:12191
配給:東映 製作:東映
任侠映画の世界では脇役であった“極道の妻”に焦点をあて“強い女”を描く異色の作品。家田荘子の原作ルポルタージュをベースにした大ヒットシリーズ“極妻”の記念すべき第1作である。五社英雄監督がヤクザ社会の裏側で生きる妻たちの泣き笑い、生き様をリアルに描いている。
粟津環は堂本組若頭補佐で粟津組組長の妻である。服役中の夫の留守を預かり、さらに組の勢力を伸ばすほどの辣腕ぶりだった。堂本組総長の急死によって、その妻・絹江にも頼りにされるようになるが、跡目相続を巡って、柿沼派と蔵川・小磯派との争いが勃発した。
小磯から柿沼暗殺の命を受けた杉田組組長に言い寄られていた環の妹・真琴は、偶然旅先のグァムで杉田と出会い、半ば強引に抱かれてヤクザ社会に足を踏み入れてしまう。そして、二代目堂本組総長・柿沼が殺され、対立は頂点に達する。女ながら戦闘の表舞台に立った環は、小磯の首に懸賞金をかけ、小磯もまた環の命を狙う。真琴は杉田に連れられ知多半島へと逃れるが、この地で杉田を逮捕されてヤクザ戦争に巻き込まれてしまう。対立する二つの組織に身を置く姉妹が取る道は…?
「極道の妻たち」シリーズ(10)