1988(昭和63年)/6/11公開 110分 カラー ビスタ 映倫番号:112581
配給:東映 製作:東映
作家・安部譲二が28年間の極道渡世で知り合った面々を軽妙に活写した原作をもとに、時代設定を現代に変更して映画化。
真面目でカッコ良く、そして滑稽で哀しい裸のヤクザ世界を、実話ならではの迫力と可笑しさで描く“極道版”青春ドラマ。
梓会幹部の中川に拾われた若きヤクザ志願・坂井亮は、前身が銀行マン、脱サラ後はレコード屋経営大失敗という経歴をもっている。チンピラ修業も板についてきた頃、亮は梶山組のチンピラとやりあって腹を刺されたが、梓会幹部・神崎のおかげで命拾いし、その足で近くの医院に駆けこんだ。そこで手当ての際中に見染めた医院の娘、女子大生の圭子に熱い恋心を覚えた。梓会の会長が服役中とあって、留守を預かる幹部、神崎と中川の確執や台湾ヤクザと結束する梶山組とのこぜり合い。そんなさなか、亮は憧れの圭子と再会したものの、神崎と中川の感情的対立で叔父貴分の神崎に発砲し、肩に重傷を負わせて自首。その亮が護送車でムショに送られる頃、何も知らぬ圭子は約束のハチ公前でまだ来ぬ人を侍ちつづけていた…。