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桜の樹の下で

1989(平成元年)/5/13公開 110分 カラー ビスタ 映倫番号:112919 R15+
配給:東映 製作:東映

母の恋人は、私の愛人。本当の愛の前には母もない、娘もない。
岩下志麻が渡辺文学の“おんな”に挑戦、娘に嫉妬心を抱きながら対等の女と女の関係になっていく母・菊乃役を熱演する。母を敬慕しながらも女としてのライバル意識を抱く娘・涼子役には七瀬なつみ。中年の魅力とずるさを持った男・遊佐役には津川雅彦。渡辺文学の粋を鷹森立一監督が魅力のキャスト陣で映像化した作品。

桜の樹の下で
(C)東映

ストーリー

菊乃は京都の老舗料亭「たつむら」の女将である。四十代半ばではあったが、その美貌と容姿にはますます磨きがかかり、それが店の看板にもなっている。東京の出版社社長・遊佐恭平は、京都へ来ると「たつむら」を贔屓にしていた。菊乃と深い仲になってもう2年になる。大学卒業後、店で見習いをさせている娘・涼子との関係も良好だった。ある日、菊乃の都合で遊佐の案内役を涼子が代行する。そして5月。二人は桜を見るために東北旅行へ出かけ結ばれた。それは涼子にとって母と対等になったという満足感を与えてくれる経験だった。菊乃は涼子の変化を敏感に感じて思い悩むが、遊佐と涼子の決定的な瞬間を目撃してしまう。8月、京都大文字焼きの夜、遊佐との激しく甘美な夜を過ごす涼子はふと「桜の樹の伝説」(桜の樹の下には屍体が埋められている…)を思い出す。身も心も酔い痴らす激しい恋の奥に涼子は花の魔性を見たような気がした。

桜の樹の下で
(C)東映
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