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極道の妻たち 赫い絆

Yakuza's Ladies Revisited Pt.4

1995(平成7年)/9/9公開 114分 カラー ビスタ 映倫番号:114477 
配給:東映 製作:東映

シリーズ10周年記念作。生まれながら極道の世界にあり、組長である老父の引退と共に、跡目を継いだ若頭補佐と結婚して組の姐となった堂本きわをめぐる波乱の愛憎劇、対立劇を描く。
主演は「極妻」が当たり役となった岩下志麻。

極道の妻たち 赫い絆
(C)東映

ストーリー

大阪で一家を張る堂本組の一人娘きわは、生まれた時から極道の世界で揉まれ、世間では、並みの極道より根性が据わっていると評判だった。
堂本組の当代は病気のため引退。跡目をきわの夫で若頭補佐の久村が継いだ。襲名披露の日、きわはおっとの先を占っておみくじを引いたが、そこには’凶’の一字が…。
災いの始まりは、対立する三東会の組長の弟・後藤がホテルの着付室できわを襲った。きわは割れた鏡のかけらで抵抗したが、この時、後藤の顔を斬ってしまう。逆上しドスを振り回す後藤。騒ぎを聞いて、組の幹部村上と駆けつけた久村が後藤の子分を射殺。この罪は村上がかぶった。傷害罪5年、殺人罪12年、きわと村上は獄舎に繋がれた。きわは、三東会との和解のため、久村と離婚を決意。書類に判をついた。
それから5年、きわは仮釈放された。誰にも行き先をつけず姿を消すきわ。きわが去って間もなく、久村は眉子という若い女を後妻に迎えた。やたらに姐さん風を吹かせ威張ってばかりいる眉子。久村と幹部の兵頭は銀行屋や大手ゼネコンの重役とつるんでドリームランド建設の用地買収に血眼だった。膨大な利権が絡んだ事業のため、組や組員からヤクザ色を払拭しようとしている。このため武闘派の連中には不満が募っていた。
きわは東京でひっそりと暮らしていた。だが、その命を後藤が執拗に狙っていた。ある日、勤め先のスーパーで突然襲われる。危ういところを逃れたみわは、佐渡の旅館に身を隠す。女将のふみは昔の知り合いで、彼女もかつては極道の妻だったのだ。
先代の組長・堂本増吉が、ある夜、病院で何者かに射殺された。三東会の仕業か!組内は騒然となったが、久村は血気にはやる組員たちを押しとめた。今、抗争を起こしては事業計画から外される、久村にとってはそちらのほうが重大だった。
きわが帰り、堂本の葬儀はきわと組員の妻たちだけで取り仕切った。極道は一切寄せ付けなかった。久村は内心忸怩たるものがあったが、きわの計らいにほっとしていた。だが、組の中には若い菅井のように三東会組長の命を狙っている者もいる。
一方、範子はきわの目を避けて、三東会組員の江本と情事にひたっていた。村上が刑務所から寄越す手紙にはきわの心配ばかり記していたからだ。やり場のない嫉妬で範子は自暴自棄に。
土地買収の期限が迫る中、残るは堂本の縄張り泉佐野地区だけだった。久村はきわに泣きをいれるは、きわはきっぱりと断った。眉子は久村の苦境を見かね、きわの元へ直談判に乗り込む。きわと激しい言い争いになり殺気を帯びる。包丁を振り上げた眉子の腕に、これまでになかった刺青を見たきわは争う気がうせ、黙って土地の権利書を渡す。
政権交代によってドリームランド計画は、突然中止になった。久村は怒り狂って重役たちに詰め寄った。理性を失った久村は、三東会の後藤にすべての権利と堂本組の縄張りを30億で売り、姿をくらました。突然の久村の失踪で混乱する堂本組は、三東会によってつぶされてしまった。
きわは久村に三東会と話をつけて、堂本組の代紋を取り返すようすすめるが、その気が見えなかった。追い詰められ、野獣となった菅井は後藤を斬りつける。だが凄まじいリンチをうけ、きわに見取られ生涯を絶った。きわは自分の手で決着をつけるときだと決心する。三東会が豪勢な料亭で祝宴を開いている真っ只中に乗り込んだきわは、後藤に向けて銃を言い放った「決着は、わてがとらして貰います!」きわは男たちを血祭りにあげた。そして久村との思い出の遊園地。きわは久村に本心を問いただし、静かに銃口を向けた。

極道の妻たち 赫い絆
(C)東映
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