1998(平成10年)/1/17公開 116分 カラー ビスタ 映倫番号:115171
配給:東映 製作:東映
シリーズ最終作と銘打って公開された第10作。
主演は、「愛した男が極道だった」という忘れがたいフレーズとともに登場し、以来ゆるぎない迫力の演技と名啖呵でファンを圧倒してきた「姐さん」こと岩下志麻。
かたせ梨乃、とよた真帆、藤田朋子、細川ふみえ、愛川欽也、中条きよしら個性豊かな豪華キャスト陣によってファイナル作にふさわしい重厚なストーリーが展開する。
大阪南部を縄張りにした大物組織・井出組は傘下に番水、秋場、名越という三つの組を配し、長年助け合い、利害を分かち合ってきた。それがここにきて、秋葉組組長の突然の死がきっかけで均衡が崩れた。
秋葉は大阪湾岸部へのリゾートホテル建設に打ち込んでいた。融資元の信用金庫が巨額の資金疑惑を抱え、資金融資打ち切りの宣告さえ受けてはいたが、秋葉には切り札があった。理事長・岩岡の悪事、50億余りの預金隠匿リストを密かに入手していたからだ。
秋葉を殺した男が半年程前から井出組に客人として世話になり、秋葉殺しは井出組長の命令だったと自白。
井出組長の妻・春日は、警察に連行されていく夫を見送りながら「これは何者かの陰謀だ」と確信。二人の組長を失った組織を立て直し夫の潔白を証明しようと誓う。
春日は井出のアリバイを求め東京へ。事件当日、井出が新宿で抱いた女を探し出す春日だが、連れ出そうとした瞬間、殺し屋が春日を襲う。春日は銃弾で仕留め逃げ延びるが、手がかりはなかった。
組織崩壊中、大阪では事業の挫折と夫の死による心労が重なり、秋葉の妻・杏子が入院、流産。苦悩する中、ついに杏子に深い恩義を感じている名賭博師・東造が黒幕の不穏な行動を察知する。
秋葉を襲った男を追い詰め、50億の隠し資金をめぐる疑惑をあばき、ついに黒幕の正体を突き止めた春日。「決着はわてがトル!」
「極道の妻たち」シリーズ(10)