2002(平成14年)/4/13公開 99分 カラー ビスタ 映倫番号:116227
配給:東映 製作:「白い犬とワルツを」製作委員会
妻に先立たれた老人と、亡き妻の生まれ変わりと思しき白い犬との心温まる交流を描くメルヘン。本作が映画デビュー作となる月野木隆が、アメリカの作家テリー・ケイのミリオンセラー(140万部)を映画化。
40年連れ添った妻・光恵を亡くし、悲しみに暮れる樹木医の栄助。通夜の晩、そんな彼の前に真っ白な一匹の雌犬が現れた。以来、その犬は彼に懐き、栄助もまた犬が妻の生まれ変わりのように思われ心が癒されるのだったが、不思議なことに栄助のふたりの娘・由恵や恵美、妻の古くからの友人で在日韓国人の順礼らには犬の姿は見えず、栄助が連合いを亡くしたショックで幻覚を見ているのではないかと心配する。ある日、順礼の息子で、幼い頃事故死した栄助の息子・英一郎の親友であった秀一が光恵の焼香にやって来た。秀一との再会で、英一郎の遺骨を埋葬した英助の故郷の桜の樹の下に、自分の骨を分骨し埋葬して欲しいという光恵との約束を思い出した英助は妻の四十九日の近づいたある日、白い犬とオンボロトラックで故郷に向かい、漸く山中の目的地に辿り着く。不安のあまり、後から追いかけてきた秀一や恵美に光恵との約束を果たしたことを告げる英助。しかし、その後、白い犬が英助の前に姿を見せることは無かったのである。