1949(昭和24年)/11/13公開 97分 モノクロ スタンダード 映倫番号:17
配給:大映 製作:東横映画
戦国時代、山崎の合戦で羽柴秀吉が明智光秀を破った直後、戦場間近の山城国の小栗栖村では子供たちが刀拾いをする中に、無頼漢の長兵衛の姿もあった。光秀の死体がなく行方不明になっていたことで、秀吉は光秀の首に懸賞金をかけて探させる一方で、村人から馬や米を徴収していく。この騒ぎの中に、村に落武者が流れ込んだとの噂が流れ、長兵衛は朱実とともに落武者を捜し出し射止めることに成功。この落武者こそ光秀であった。長兵衛はたちまち英雄となり。庄屋を始めとする村人たちは手のひらを返すように彼を称え始めた。だが、秀吉は百姓から生活の糧を次々と奪い始め、村人たちは長兵衛を祭り上げて秀吉に直訴させようとしていた。この勢いは隣町にも広がり、その勢力は次第に強くなっていく。やがて一揆の懸念を感じた秀吉達は長兵衛を殺そうとするのだが…。