1950(昭和25年)/1/10公開 77分 モノクロ スタンダード 映倫番号:111
配給:東京映画配給 製作:太泉映画
江戸っ子気質で似たもの夫婦である勘太とお福。彼らが営む飲み屋「なやまし亭」には今日も常連の左山膳太郎が「女子も大いに野球すべし」との持論を振りまき、その言葉に感化された一人娘たま子はすっかり野球ファンになってしまった。それが縁で、たま子は質屋の息子新吉と仲良くなれた。だが新吉の父の三造は近所では守銭奴の悪名高く、新吉や妹のみよが他の男と仲良くしているのが癪にさわり、財産は譲れないと大騒ぎに。勘太は常連の大川医師にお願いして、三造を誤診してもらうことに。大川医師は三造がローソク病にかかり、あとの二ヶ月の命だと嘘の宣告をする。驚く三造に新吉は残りの人生をどう生きるかを諭し、母子寮の慰問やキャッチボールの仲間入りなど、三造の頑固さを治すために色々策を講じた。だが大川医師は医者としての自責の念にかられ、三造の病気を治すことに決めてしまったのだが…。