1951(昭和26年)/5/5公開 101分 モノクロ スタンダード 映倫番号:436
配給:東映 製作:東映
戦国時代大阪夏の陣の真只中で、隠密の群を翻弄する痛快三浪人と幼君を護る謎の女性、銀幕を圧倒する戦国怒号篇。
関ヶ原の合戦が終わって間もなく、豊臣家と徳川家の二つの勢力は、来るべき戦いにそなえて武芸者を競って集めていた。武州川越の宿で、そうした人入業をしている茨木屋で、サクラを相つとめていた大矢主水(ダイヤモンド)と島根兼四郎(すまね、かんにんしろ)の二人、それに石川(五右衛門ではなく)郷右衛門が加わって、めでたく改め役の大庭嘉門(おおばかもの)の試験に受かり任官することに。彼らは「大阪の隠密」と認定され、最初の任務として京都所司代まで嘘の密書をとどける役目を受けた。途中追い討ちをかけられた道中豊臣秀頼公の御嫡男、国松君を守ってスリばけたお松の局と知り合う。彼らは追い討ちの佐野馬眼(さのばがん)一味を破って、浪花蒲生郡のお松の屋敷へ逃げ込んだ。いよいよ大阪夏の陣の開幕か間近となり、大矢主水は西方の猛将木村重成、島根兼四郎は東方の独眼龍伊達政宗の替え玉となって、華々しい武勲を立てていく…。