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最後の顔役 

1952(昭和27年)/2/28公開 97分 モノクロ スタンダード 映倫番号:633 
配給:東映 製作:東映

やくざを否定し暴力組織を憎悪しながらも自らは生れついての仁気のため悪の世界に君臨する美しい女親分情炎のメロドラマ篇。

最後の顔役 
(C)東映

ストーリー

夜の歓楽街の顔役山万の娘、山野京子は、父が暴力団狩りから逃れるために去った留守を守っていた。だが、相次ぎ検挙される身内の家族の面倒を見るために、拳銃を持って賭場荒らしを行っていたのだった。その夜も新興の顔役足助の賭場を荒らし、追跡をのがれて青葉保育院の礼拝堂に逃げ込んだ。そこで幼馴染の専太郎と再会してしまう。この二人はかつて愛し合っていたはずなのに、戦争中の出動命令を受けた専太郎が、主づ道前に京子を訪ねたのだが、彼女に会えない淋しさと酒の酔いのために、京子の家に寄宿していた春子に襲い掛かってしまう。その現場を京子に見られ、以来二人の間は気まずくなったまま、専太郎は戦地へと旅立っていったのだ。だが復員した専太郎は依然京子を想いつづけ、彼女の生活が荒んでいることに心を痛めていた。ある夜、再び京子と出会った専太郎は、誠実に京子を諭し、京子も甦生することを彼の愛情に誓う。だがこの時予想外に父山万が帰って来た。彼は春子と専太郎を結びつけようとする。京子は父や春子の気持ちを察して身を引こうとし、父を再び旅に立たすための費用を集めるために、再び足助の賭場を荒しに入るのだが…。

最後の顔役 
(C)東映
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