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日輪 

1953(昭和28年)/11/18公開 108分 カラー スタンダード 映倫番号:1153 
配給:東映 製作:東映

近代文学史上に不滅の金字塔を打ち立てた横光利一の名作「日輪」を完璧の布陣を以て映画化した国産コニカラーシステムによる東映創立三周年記念第一回総天然色映画。未曾有の豪華篇、全東映人総出演。

日輪 
(C)東映

ストーリー

それは紀元前のこと。後に日本と呼ばれる東方の島国の人跡まばらな僻地に、ウミ、ナコク、ヤマトという三つの部落が点在していた。ウミにはフヒト、ナコクにはユクラ、ヤマトにはハンヤという王がいた。ある日、日輪が急に翳り、地上は薄暗い影の中に沈んでしまった。ウミの国の呪術師タケルはそれを不吉の兆しとして、王女ヒミコとヒコの大兄との婚姻を延期するよう進言したが、フヒトは笑って取り上げなかった。その夜、狩りに出ていて道に迷ったナコクの王子ナガラをヒミコが助け、ナガラはヒミコに激しく心を捉われてしまった。鬱々としているナガラに、父であるウミの王ユクラは兵部のスクネの娘カトリを妻にと勧めるがナガラは固く拒んだ。そしてヒミコとヒコの大兄との結婚の日が近づき、この事実を知ったナガラは単身愛馬を駆ってヒミコを奪い去ってしまう。ヒミコを巡りウミとナコクが今にも争わんとしていることを知ったヤマト王の従兄で暴れ者のハンエは、この機にナコクを襲ってヒミコを奪うことをハンヤに進言したが、争いを好まぬハンヤはこの提案を退けた。一方ヒミコがヒコの大兄を今も愛していることにナガラは苦悩し、そのヒコの大兄もナコクとの衝突を避けるためにカワロにヒミコ奪還を命じる。だが、自ら王への野望を秘めていたカワロは、この機会を逃さんとしてヒコの大兄を殺害、ナガラの元から抜け出したヒミコに対し、この殺害の罪をナガラに押し付けてしまった…。

日輪 
(C)東映
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