1954(昭和29年)/2/17公開 33分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1264
配給:東映 製作:東映
土師清二、佐々木杜太郎、谷屋充、城昌幸、陣出達朗、野村胡堂ら六人の作家が共同で執筆した傑作娯楽小説を映画化。無人島の黄金地図をめぐって巻き起こる波乱万丈の怪事件の中で、美貌の剣士・相生又四郎の数奇な運命と恋を描いた痛快無類の剣戟冒険譚の第二部。
黄金島の秘密を抱いて江戸へ出た蘭学生相生又四郎の後を追い、単身長崎を旅立った五十鈴は、街道で奸商・宇喜田屋仁左衛門の腹心に襲われたが、女芸人のお才と一座の軽業師達に守られ江戸への旅を続けていた。その頃、長崎の浜を放浪していた謎の狂人が崖から落ち、又四郎の師である高島秋帆に救われたが、その衝撃で正気に戻ったその男こそ、嘗て仁左衛門の闇討ちにより狂人と化した宇喜田屋の真の主人、三郎兵衛であり、五十鈴はその一人娘であった。秋帆から全てを聞かされた三郎兵衛も江戸へと旅立った。その江戸では幕府の蘭学弾圧が苛烈を極め、又四郎らも取り締まりに追われる身であった。その恐怖に敗れた長岡は又四郎らを裏切り、仁左衛門に隠れ家を密告してしまう。辛うじて長岡を斬り、捕手の手からのがれた又四郎と大月。一方五十鈴もお才の長屋から又四郎たちを探していたが、お才もまた、昔又四郎と共に過ごした過去を思い出して安否を気遣っていた。ある日、浪除稲荷に又四郎が現れることを知った仁左衛門は、田口加賀守を唆して又四郎を捕らえようとするが、その場にあの三郎兵衛も現れた…。
「謎の黄金島」シリーズ(3)