1954(昭和29年)/2/24公開 47分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1264
配給:東映 製作:東映
土師清二、佐々木杜太郎、谷屋充、城昌幸、陣出達朗、野村胡堂ら六人の作家が共同で執筆した傑作娯楽小説を映画化。無人島の黄金地図をめぐって巻き起こる波乱万丈の怪事件の中で、美貌の剣士・相生又四郎の数奇な運命と恋を描いた痛快無類の剣戟冒険譚の完結篇。
同志長岡の裏切りと、大月の背信のために、浪除稲荷で田口加賀守の差し向けた捕手に囲まれた蘭学生・相生又四郎だったが、宇喜田屋の真の主人である三郎兵衛と共に辛くも脱出に成功した。幕府の追及に怯えた大月は仁左衛門の元に走って黄金島の地図を明渡し、さらには又四郎の恋人・五十鈴を囮にせよと進言してしまった。友の裏切りを知らない又四郎は五十鈴が匿われているお才の長屋に向かうが、長屋には仁左衛門配下の赤潮組が待ち構えていた。又四郎は海門陣八郎に応戦しつつお才と三郎兵衛を逃し、五十鈴と共に深夜の街を落ち延びて、旗本・松本刑部に助けられる。刑部を味方につけた又四郎だったが、このことを知った田口加賀守は仁左衛門に黄金島への船出を急がせた。だが金鉱の独り占めを目論む仁左衛門は後藤三右衛門と共謀して島の秘密を解く黄金像を盗み出し、大月を毒殺して海門と共に高飛びの手はずを整えていた…。
「謎の黄金島」シリーズ(3)