作品検索

作品紹介

血ざくら判官 

1954(昭和29年)/3/17公開 90分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1307 
配給:東映 製作:東映

片岡千恵蔵扮する名奉行・遠山の金さんが、江戸一円に流通する魔の贋造小判をめぐり、怪奇と恐怖に慄く庶民を守って江戸無宿金さんが神出鬼没、七面八臂の活躍を見せる。

血ざくら判官 
(C)東映

ストーリー

今が桜の真っ盛りの江戸では、自殺事件が頻繁に起きていた。それというのも、江戸市中に流通する贋造小判によって身代を棒に振った人たちが相次いで非業の末路を遂げてしまうのだ。今日も上野の山でまた一人犠牲者が。だがそのとき居合わせた善兵衛長屋の錺職人・弥七の顔が恐怖にゆがんでいるのを、江戸無宿の金さんは見逃さなかった。久々に善兵衛店に御帰還した金さんだが、長屋ではいきなり芸者の小春が奇怪な覆面武士・流山の好色に追われ、弥七の一人娘・お菊も、流山と通じる札差・佐渡屋の餌食になりかかっていた。大家善兵衛の願いで長屋の幽霊店に住み始めた金さんは弥七の苦悶の表情を見かけるが、弥七はその夜お菊に秘密を告白しようとしたところを斬り殺されてしまった。金さんは弥七の背の十文字傷が気に掛かる。その頃佐渡屋は善兵衛長屋を買い取り、お菊の身請けまでしようと強引な手段を用いていた。奉行所は動かず、頼みの綱は金さんだけ。だがこの騒動の最中、大工の安が忽然と姿を消し、怪しい人影が弥七の空き店に出没する。一方、流山邸では誘拐された錺職人の惣吉が、左文字竜馬の白刃に怯えながら贋造小判を刻んでいる。流山こそが、札差の佐渡屋と結託した贋造小判作りの頭目だったのだ。数日後、惣吉の死体が大川端に上がり、非道な贋造団に対する金さんの怒りが、ついに爆発する!

血ざくら判官 
(C)東映
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)