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唄しぐれ おしどり若衆

1954(昭和29年)/5/3公開 97分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1349 
配給:東映 製作:東映

三上於菟吉原作の「落花剣光録」を映画化。非業の死を遂げた兄の仇を討たんとする美貌の青年剣士と、それに敵意と初恋を寄せる純情可憐な旗本娘との達引をめぐり、正義の剣客、花街の遊女姉妹、乞食坊主、悪旗本、更には将軍の寵妾など、豪華絢爛な正邪の葛藤を歌と笑いと剣で彩る明朗時代劇。

唄しぐれ おしどり若衆
(C)東映

スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「母恋い扇」美空ひばり
  • 挿入歌:「花のオランダ船」美空ひばり

ストーリー

桜降りしきる春の江戸。吉原の引手茶屋「花佐」の娘お澪に横恋慕を仕掛けた加賀爪甚内は、悪旗本丹心組に後押しされ狼藉を働く。だがお澪の身代わりになった若衆姿の侍に痛めつけられた。彼は八ツ橋若衆という、相手に血で八の文字を書くという不思議な剣法の使い手だったが、その素性こそ元観世流能楽師指方春之丞の弟竜之丞であった。その正体に気づいて逃げ回るは丹心組の一人山田主税。というのも三年前、当時春之丞と誓文を交わして将来を約束したお銀は、将軍家慶の声が掛かってたちまち側室につき、主税と自分の兄柳沢主水守と共謀させて春之丞をを謀殺していたのだ。兄の仇を討たんと剣を磨き、江戸に上ってきたのだ。竜之丞の出現に怯えた主水守は山田を閉門に処すが、山田の妹雪路は理由もわからず怯える兄の代わりに竜之丞を討たんと、小姓姿に身を変えて江戸を訪ね歩くようになる。ある日、丹心組の加賀爪らはお澪に乱暴を働こうとするが、女将お遊女と翻意の剣客藤沢青鬼がこれを恫喝して防ぐ。そこに現れた竜之丞に対して、彼の剣に興味を抱いて試合を申し出るが、勝負は互角のまま終わった。やがて青鬼は雪路に剣術を鍛え始める。一方、山田は竜之丞から送られたお銀と春之丞との誓文をお銀の方に送って罪を償おうとする。しかし悪事の露見を恐れたお銀と主水守によって山田は殺され、雪路は真実を知ることとなり、竜之丞に淡い恋心を抱き始める…。

唄しぐれ おしどり若衆
(C)東映
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