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三代目の若旦那 

1954(昭和29年)/5/18公開 86分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1341 
配給:東映 製作:東映

片や江戸っ子肌の親爺あり。片や勇敢無類の戦後派突貫娘あり、口八丁手八丁の連中が揃いも揃った横丁界隈に突如暴力の嵐を呼ぶ悪徳ボスを相手取り、大東京のど真ん中、日本橋でのれんを誇る火消し鳶「よ組」の三代目で柔道四段の若旦那が陰に陽に大活躍。喧嘩と侠気、恋と爆笑の渦巻く中、江戸の名残を留める温かい人情が心にしみる娯楽作。

三代目の若旦那 
(C)東映

ストーリー

日本橋の名門かまぼこ店「まといや」の若旦那信一は、一級建築士の肩書きと柔道四段の腕前を持ち、大の子供好きで近所の腕白たちを集めた木の芽会の会長をつとめたり、浮浪児の金助の面倒を見たりして評判の男なのだが、許婚である植源の娘千賀子とは何故か犬猿の仲。会えば嫌いだと言い合うほどなのだが、横丁の踊りの師匠のえみが信一に色目を使っていることを知って、千賀子は気が気ではない。彼らを取り巻く連中もあいまって、町は毎日お祭り状態。そんなある日、突然土建屋の岩田組のトラックが広場に乗り込んできて、鉄条網を張り巡らしてしまう。岩田組は子供達の唯一の遊び場である広場を、いかがわしい歓楽街にしようと企んでいたのだ。町内は猛反対の運動を繰り広げるが、岩田組は恐喝的な妨害で運動を抑えつけようとする。だが肝心の信一はこの騒ぎから離れ、金助の父親探しに奔走していた。そんな行動を知らない千賀子は信一を弱虫呼ばわりし、信一の父親常五郎も彼を見限って家出してしまう。反対運動は拡大していく中、えみはその運動に目をそむけていた。えみは実は岩田の囲い者だったのだ。だが改心したえみにより岩田組と悪徳区議との結託の事実を知り、また金助の父伊藤がこの広場の持ち主であったことを知った信一は、えみと伊藤、金助父子を軟禁した岩田組に殴りこむ!

三代目の若旦那 
(C)東映
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