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唄ごよみ いろは若衆

1954(昭和29年)/8/1公開 88分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1426 
配給:東映 製作:東映

子母沢寛原作「投げ節弥之」を中村錦之助と千原しのぶのコンビで映画化。武士なるが故に父を討たれ、故郷を追われた若い兄弟が、維新の波に流されて、果ては一介の流し芸人となりながらも大義と恋に強く生きようとする姿を描いた哀愁あふれる時代劇。

唄ごよみ いろは若衆
(C)東映

スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「投げ節弥之の唄」中村錦之助
  • 挿入歌:「いろは小唄」中村錦之助

ストーリー

江戸時代の終焉も近い慶応三年。勤王か佐幕かの去就にゆれる土浦藩は、暗君山城守を間に挟み、勤王派の稲葉弥左衛門と佐幕派の石渡頼母が対立していた。そんなある日、山城守が鷹狩りを楽しむ折、旅の娘お花に戯れようとするのを、弥左衛門の次男弥之助が押し留めた。これを頼母は不義として上意を口実に弥左衛門を斬り、藩の実権を握ろうとする。弥之助とその兄の弥吉郎の二人は多数の追っ手に追われ、お花とその父八丁目忠吉の機転で逃れ、土浦の地を去っていった。それから幾月、下利根の神埼村に二人の姿はあった。忠吉の世話で育ち、兄弥吉郎は学者肌で勤王の大志を抱く一方、弟弥之助は武家の身分を嫌ってやくざ姿を装っていた。二人はお花を巡って互いの胸中を察しあっていたが、それでも仲むつまじい兄弟であった。だが、鎮守の祭礼の日に、土浦藩士西村大介らの一行がお花の姿を見つけ、そのまま八丁目の家に押し入り忠吉を切り捨ててしまう。弥吉郎は義侠の剣士牧瀬伊織と共に西村たちと戦い、弥之助にお花を託して逃がす。数日後、江戸に成田街道を江戸に向かう弥之助とお花の姿があった。お花は弥之助を慕い、弥之助もお花に恋していたが、弥吉郎もお花を愛していることを知っているゆえお花に冷たく接する。その弥吉郎は浅草の花笠一座に加わり、幕吏に捕らわれた牧瀬の奪回を図っていた。やがて兄弟は再会を果たすが、頼母の追手が三人を追い詰めようとしていた…。

唄ごよみ いろは若衆
(C)東映
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