1954(昭和29年)/9/21公開 52分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1443
配給:東映 製作:東映
東千代之介と高千穂ひづるの主演で川口松太郎の代表傑作を映画化した三部作の第二部。野洲烏山三万石と江戸を舞台に、藩の存亡を賭けたお家騒動とこれに絡む姫君と町人の悲恋など、絢爛数奇の物語が展開する。
芸人お島に横恋慕した浪人の清二郎により、琴姫から預けられた密造品の浮世絵皿を奪われてしまった千太郎。同じ頃、烏山城下では千太郎の妹・おすがは左衛門一党の闇討ちをうけて無残な最期を遂げていた。それから日が経ち、市川一座の名役者として人気者となった千太郎が、一座と共に烏山城下に帰ってきた。琴姫は千太郎に逢うために一座の小屋を密かに訪ね、千太郎との再会を果たすが、左衛門らがその場に押し入り、姫に詰め寄った。その夜、千太郎はお島の手引きで帰る途中に左衛門の刺客に襲われる。一刀斉に救われた千太郎たちだったが、一方で浮世絵皿の密造所に幕府隠密の手が迫っていることを知り、左衛門の悪行を暴く以外に藩を救えぬと、一刀斉と共に密造所がある三斗蒔山に急ぐ。そしてそのはかりごとを知った浪人清二郎は、密通を種にお島を口説き落とそうとする…。
「蛇姫様」シリーズ(4)