1954(昭和29年)/9/28公開 55分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1444
配給:東映 製作:東映
東千代之介と高千穂ひづるの主演で川口松太郎の代表傑作を映画化した三部作の完結篇。野洲烏山三万石と江戸を舞台に、藩の存亡を賭けたお家騒動とこれに絡む姫君と町人の悲恋など、絢爛数奇の物語が展開する。
千太郎は師範の一刀斉と共に密造品の浮世絵皿を盗み出したが、佐伯左衛門一味の鉄砲により谷底へ落ちてしまった。一方、佐渡守を説得した左衛門は縁談にかこつけて琴姫を江戸へ上がらせた。浪人清二郎の執拗な魔の手から逃れたお島も、市川一座と共に江戸へ向かい、一命を取り留めた千太郎も江戸に向かい道中を急いでいた。遂に江戸に全ての役者が揃う。父・佐渡守の命により、遂に琴姫は京極家に輿入れすることに。だが夫となる寛次郎は琴姫に味方し、姫は京極家を密かに抜け出す。そして遂に、歌舞伎一座に加わり江戸に入った千太郎と琴姫が久しい邂逅を遂げ、密輸の証拠である浮世絵皿は姫の手に渡った。だが幕府は左衛門の密貿易を既にかぎつけ、送り荷を差し押さえようと取り調べの一隊を待機させていた。それとは知らずに江戸に向かう左衛門一味。烏山に下る千太郎。そしてお島の一座。三つの道中が奇しくも中田の渡しで合流する。千太郎は単身左衛門一味の行列に切り込んでいく!
「蛇姫様」シリーズ(4)