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怪猫腰抜け大騒動 

1954(昭和29年)/12/7公開 76分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1577 
配給:東映 製作:東映

お江戸はびっくり長屋の粗忽連中に突如降りかかった不測の珍事件。好色旗本のご乱行が過ぎるばかりに、八百八丁の深夜に罷り出た呪いの怪猫をめぐり、青息吐息の腰抜け珍騒動、失敗続きの恋の逢引き、涙に濡れる幼な子の母恋道中など、盛り沢山の趣向を凝らしたスリルと爆笑の怪喜劇。

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ストーリー

お江戸芝白金町に邸を構える旗本の青柳左近は大変な浮気者。正室のお縫いの方の病気を幸いと、側室のお由良を寝所にはべらせ昼夜を問わず乱交放題。自惚れたお由良は正室の座を狙いお縫いの方を毒殺してしまう。お縫いの方には侍女の梢と、愛猫の三毛という一人と一匹の味方がいたが、その三毛がお縫いの方の死後、お由良に付きまとうようになった。気味悪がったお由良は三毛に湯のみ茶碗を投げつけるが、あたったのは隣屋敷で仕事中の植木屋市造だった。さて、その市造にはお絹とお加代の二人の娘がいたが、お絹には駕篭かきで猫真似の得意な熊と留の二人がしつこく付きまとっていた。実はお絹は髪結いの文吉と相思相愛の仲だったが、うるさ型の文吉の母お里のために度々邪魔されていた。そんな中、浮気な左近は江戸市中を出歩いた際に「秋色競艶大会」に出演したお絹に一目ぼれ。家臣を遣わしてお絹に屋敷奉公を強制する。勿論お絹は頑なに固辞するが、ある夜お稲荷様の境内で文吉とお加代の仲睦まじい姿を見て落胆、お屋敷に上がる決意をしてしまう。その頃、お由良のもとに薄汚れた浪人父子が訪ねてきた。その男・松浪源十郎はかつてのお由良の夫で、一子お光を連れてやってきたのだった。だがお由良は相手にもせず、飢えに耐え切れず辻斬りをしようと市造に襲い掛かる源十郎だったが、運悪く倒れた材木の下敷きになって死んでしまった。市造は遺されたお光を引き取ることに…。

怪猫腰抜け大騒動 
(C)東映
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