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孝子五郎正宗 

1954(昭和29年)/12/14公開 62分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1562 
配給:東映 製作:東映

絶世の名刀工と称された五郎正宗の少年時代の逆境を描き、悲運を越えていく涙ぐましい愛情の過程を名調松平国十郎の口演に乗って綴る浪曲映画感涙篇。

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孝子五郎正宗 
(C)東映

ストーリー

鎌倉・鶴岡八幡宮の拝殿に毎朝一心に祈願を続ける少年がいた。その少年・五郎は桶屋の和六の息子として、音に聞こえた刀鍛冶・藤六行光の元で刀鍛冶の修行に励んでいた。だが、五郎は和六の息子ではなかった。かつて五郎は母と共に父を探すたびに出ていたのだが、小田原の宿で母と死別し、和六に拾われたのだ。だが桶屋の跡取りにしたかった和六に反発し、身分を隠して行光に弟子入りしたのだった。その行光には後妻のお秋との間に新太郎という子供がいた。五郎と同じ年頃の親太郎は朝廷に献上する刀を打つことになっていたが、甘やかされて育てられたため刀など打てる筈もなかった。さて、鍛冶が休みとなり弟子たちは外出、お秋も新太郎を連れて里帰りに出たとき、一人残された五郎は行光に生い立ちを質されると、母親から形見として受け取った白鞘の短刀を行光に見せた。それは、紛れもなく行光が五郎の本当の父親である証であった。だがこのやり取りをたまたま舞い戻って見てしまったお秋は、この日以後、五郎にことごとく辛く当たるようになる。お秋が病で倒れた際も、五郎は母の平癒を祈り水ごりをするのだが、お秋はそれを誤解しひどい叱責を五郎に浴びせる。やがて五郎は執権に献上する刀を打つように命じられるのだが、新太郎に打たせようとするお秋は、五郎に毒を持って殺そうと企んだ…。

孝子五郎正宗 
(C)東映
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