1955(昭和30年)/1/27公開 45分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1657
配給:東映 製作:東映
無実の罪に落とされ、没落した一商家を守り、権勢を振るう島津藩を向こうに廻して、越前守が見事に事件の真相を究める波乱と興味、加えて痛快味のある時代劇の娯楽帝王編。
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島津藩江戸屋敷の御用菓子商人相模屋は、病中の当主喜衛門の代わりにに総領の清七が姫君御輿入れ祝いの菓子折りを納入したのだが、何者かによって菓子折りの中身が石ころに変えられていた。そのため留守居役高山重兵衛の逆鱗に触れ出入り差し止めとなってしまう。意気消沈した清七を芸者の加代菊が励ますのだが、その夜に清七は半玉の雛丸から、相模屋の商売敵上総屋宗兵衛が菓子折りの中身をすり替えたと知らされた。激昂した清七は宗兵衛に傷を負わせてしまい、父喜衛門から勘当させられてしまう。やがて相模屋は島津藩から正式に御用差し止めとなり、喜衛門は島津家から受け取った秘蔵の名刀を返上しようとするのだがその名刀がなくなっていた。重兵衛はこれを喜衛門の故意によるものと断定、江戸家老瀬川典膳に訴えて、喜衛門は捕らわれてしまう。欣吾より事情を聞いた大岡越前守は奉行所を無視した島津家の態度に不審を抱き、喜衛門の身柄引渡しを求めるも典膳は頑なに応じなかった。名刀紛失の真犯人は別にいると睨んだ越前守は一計を案じ、清七を召し捕ることにした。宗兵衛は重兵衛と結託して利益を独り占めするために相模屋を陥れ、名刀を盗んでその罪を喜衛門親子の罪にして罪状隠蔽を図ったのだ。越前守はまずは名刀奪回を誓い、欣吾は捜査の末名刀が情婦おつるの家にあることを見抜く。だが、おつるは名刀に目が眩んだ情夫の浪人新五郎に殺されてしまった…。
「大岡政談」シリーズ(3)