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彦左と太助　俺は天下の御意見番

1955（昭和30年）/3/13公開　50分　モノクロ　スタンダード　映倫番号：1720　
配給：東映　製作：東映

大久保彦左衛門と一心太助の痛快コンビに三吉少年が加わり泰平の大江戸をひっくり返す大活躍。お千代姉弟の仇討、太助を秘かに慕う清純な恋など、剣と迫力とユーモアが織りなす娯楽時代劇。

ストーリー

いまや自他共に認める天下のご意見番となった大久保彦左衛門だが、今日は隣の軟派旗本・川勝丹波守と騒音合戦で大騒ぎ。彦左はトカゲや蛇などを入れたゲテモノ鍋を陣中見舞いに川勝ら旗本に食べさせ溜飲を下げるが、その騒ぎの中、川勝家の腰元お千代が丹波守のところから逃げ出し、彦左が匿うことになった。さて、江戸の魚河岸では一心太助が魚河岸連中とこちらも大喧嘩。慌ててやってきた彦左のとりなしで何とか収まったが、威勢は三人前でも魚屋は半人前の太助、愚痴をこぼしながら魚売りをしてるところで三吉という少年と出会い、あっという間に意気投合してしまった。一方、江戸城中では家光秘蔵の梅の枝を小姓が折ってしまったかどで家光が手打ちにすると怒り心頭。そこで彦左は残りの枝を全て折り、自分もお手うちをと命を賭した意見で家光を諭した。ところが、今度は彦左邸で、家康公から送られた南蛮皿をお千代が割ってしまい彦左が逆上、太助が残りの皿を割るというあべこべの強意見で窘められることに。そのお千代が、実は大阪夏の陣の御馬前逃亡で行方不明になった中根源次郎の娘だと判明。しかも太助と親しい三吉はお千代の弟だったのだ。そこに現れた伊藤軍兵衛という浪人により、川勝丹波守こそが父源次郎を殺した仇だと告げられる…。