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忍術三四郎

1955（昭和30年）/8/22公開　85分　モノクロ　スタンダード　映倫番号：1862　
配給：東映　製作：東映

関川周の小説を波島進主演で映画化。政界に暗躍する悪徳代議士と密輸団の首魁を相手に、薄幸の姉妹を救わんとする正義の快男児・女々良三四郎が、ユダ老人研究の人間透明化の実験台となって、神出鬼没の活躍を展開、手に汗を握る冒険を続ける。

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ストーリー

銀座の街中をサンドイッチマンのように「この男売物十万円也」という広告を掲げて歩く男がいた。名は三四郎。彼の父・女々良正之は代議士の黒矢亀造によって冤罪を着せられ獄死していた。そして許婚の川端ルミは姉の沙美と二人ぐらしをしていたが、胸を患いその治療費として十万円が必要だった。ルミの父親の誠之助も半年前に黒矢に誘拐され、運良く脱出した模様だが今は行方不明。頼る当ての無いルミのために三四郎は自分を売物にしようとしてたのだ。そんな三四郎を医科学の鬼・ユダ老人は十万円で買い、早速三四郎はお金をルミのもとに届けるが、姉の沙美が黒矢に浚われてしまっていた。三四郎は黒田への復讐に燃え、その思いを受け取ったユダ老人は、自分の研究実験を兼ねて三四郎を放射能を使って透明にしてしまう。透明になった三四郎は、黒矢達の邸宅と、黒田と結託する密輸の女ボス・紋田龍の根城である有楽館ビルに潜入、その姿無き怪盗の情報はたちまちマスコミに知れ渡り「忍術三四郎現る！」と新聞をにぎわした。黒田は三四郎の殺害を部下に命じるが、それを知らない三四郎は実験の休暇にルミのいる櫟山荘に向かう。三四郎の後をつける巨漢の男達に気づいて柔道で投げ飛ばす。一方、西部精神病院の一室では、轟く雷鳴の光と音のショックにより、誠之助が失われていた黒矢の悪事に関する記憶を取り戻した…。