1955(昭和30年)/9/6公開 53分 モノクロ スタンダード 映倫番号:1914
配給:東映 製作:東映
兄を無実の罪に陥れた真犯人を捕まえようと田舎廻りの見世物一座に身を寄せる青年・沢村健二をめぐり、内助を誓う熱血の青年・相原、ほのかな恋を寄せる芸者と一座の娘らの優艶の愛憎を描く第二篇。
沢村健二と石山一味の激闘を、駆けつけた石山の内妻・お浜と、旭日柔拳協会の社長・藤村が仲裁した。藤村は座員の反対を抑え、健二に一座へ参加するよう勧める。協会の内部を探ろうと健二もこれを承諾、各地で健二の空手は好評を博して興行の旅は続いていった。健二を忘れられない染香は彼を追いかけるが、彼は一座の娘・美代子と相愛の仲になっていた。柔道選手の俊介との友情に助けられた健二は、一座の秘密を握っていると思われる安五郎老人の身辺を探るのだが、この行動もお浜に見破られ、その影には健二に憎悪を燃やす石山と荒井の目が光っていた。ある日、健二は美代子が殺された極光水産の会計係・佐藤の娘だと知り、美代子も健二が健一郎の弟だということを知ってしまう。健一郎が父殺しの犯人だと信じていた美代子は、今までとは一転して健二に冷たい目を向けるようになる。そんな矢先、健二は興行元のボス・上田と争いを起こした。健二は安五郎から兄の無実の証言を聞きだすが、それと同じくして石山も安五郎から健二の素性を聞きだし、上田一家を扇動して健二の抹殺を企む。美代子に裏切られ、空手の恩師・鉄心にも見捨てられた健二は、捨て身の決意で石山と上田一味の挑戦に立ち向かうのだが…。
「空手打ち」シリーズ(8)