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けちんぼ長者

Reunion

1955(昭和30年)/12/12公開 51分 モノクロ スタンダード 映倫番号:2007 
配給:東映 製作:東映

「親馬鹿子守歌」に続いて再びエノケン、金語桜の爆笑コンビが組んだ明朗喜劇。三十年来の親友の美しい友情と心暖まる愛情を描く。

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ストーリー

幼なじみの嘉助と弥兵衛は裸一貫で故郷を出て、三十年後にお互い立身出世をして再会しようと別れた。だが三十年の月日はそれぞれの立場と性格を大きく変え、弥兵衛は一人娘のお春と共に、紙芝居屋となって裏町で寂しくも清らかに暮らしていた。一方の嘉助は三人の子供たちを妻亡き後、男手一つで育ててきたためか、幸福の全てを金銭に頼るようなわびしい男に変貌し鬼嘉と恐れられる高利貸しとなっていた。彼の長男の真一郎はその姿を嘆き家を飛び出したまま帰ってこない。その一方で、真一郎はお春と恋仲になっていた。勿論お互いの父親二人の因縁を知る芳も無い。そして遂に再会の日がやって来た。弥兵衛は今の己の姿を悲しんで貸衣装屋から背広を借りてくる一方、嘉助は「困っていたらお互いに助ける」という三十年前の約束を逆手にとって、わざとみすぼらしい格好で弥兵衛の前に現れた。気のいい弥兵衛はすっかり騙されて、借りてきたものなのに背広を嘉助に渡してしまう。結局弥兵衛は背広を返せず、少し頭の弱い貸衣装屋の若旦那・芳太郎からは弁償の引き換えにお春を嫁にくれと迫られてしまう。そんな苦労を微塵も知らない嘉助は、今度は長屋一帯を遊覧ヘリコプターの発着所にしてしまおうと企むのだが…。

けちんぼ長者
(C)東映
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